Vol.34 矢野顕子トリオ featuring
ウィル・リー&クリス・パーカー
JCB Presents 矢野顕子トリオ featuring
ウィル・リー&クリス・パーカー Live in BLUE NOTE TOKYO
【JCB MUSICとは】
JCBが独自に企画している、JCBカード会員の方だけにお贈りする限定ライブ。
ブルーノート東京を飾る夏の風物詩。矢野顕子トリオ、待望の再会公演!
当日のReport と Set Listをお届けします。
※当日は新型コロナウイルス感染症対策を講じて行いました。
ウィル・リー、クリス・パーカーと組む
矢野顕子トリオが
ブルーノート東京に帰ってきた!
黄金の3人組が帰ってきた。
矢野顕子、ウィル・リー、クリス・パーカーで結成された“矢野顕子トリオ”が2022年8月18日(木)、日本のホームグラウンドであるブルーノート東京でJCB会員のための特別公演を開催した。
前回、3人がステージに登場したのは、コロナ禍前の2019年8月。ちょうど3年ぶり、待ちに待ったライブの実現ということもあって、開演数十分前から場内には熱気が充満する。
ベースに加えて味わい深い歌声も聴かせるウィルは、ニューヨーク・ファースト・コール(同地のセッション・シーンで、最初に声がかかる人物)の第一人者。数えきれないほどのジャズ~フュージョン系レコーディングやライブに参加する一方、ダイアナ・ロス、チャカ・カーン、マライア・キャリーら名だたるヴォーカリストのレコーディングでも素晴らしいプレイを聴かせてきた。歌うようなドラム・プレイで矢野顕子トリオの音楽に深みを加えるクリス・パーカーもまた、ニューヨーク・ファースト・コールを代表するひとりで、アレサ・フランクリン、ナタリー・コール、エルヴィス・コステロなど錚々たる面々のレコーディングにも参加。スティーヴ・ガッドとのツイン・ドラムによるユニット“スタッフ”でも歴史に名を刻む。
矢野顕子は、ウィルやクリスと共に、10年以上の歳月をかけてトリオ・ミュージックを育んできた。多種多彩な音楽を愛し、豊富なキャリアを積み、生きる喜びを実感する3人が、各曲で自由そのもののアプローチを繰り広げる様子は、視覚と聴覚の双方に快感を与える。「ラーメンたべたい」は、矢野がスタンド・マイクで歌うアレンジ。ウィルのつまびきはアメリカン・ポップスの定番「フィーヴァー」(エルヴィス・プレスリー、マドンナらが歌い継いできた)に登場するベースのフレーズを思わせ、クリスは音数を絞りに絞って、ここぞというところでアクセントを入れる。この日が世界初公開となった新曲は、宇宙飛行士の野口聡一が作詞に挑んだ話題作。SE(効果音)を導入したサウンドづくりの上で、3人が心地よさそうに音の会話を繰り広げた。特撮映画の主題歌2曲を大胆不敵なアレンジでつなげた「ゴジラvsモスラ」、各人のアドリブ・パートをたっぷり挿入しつつ演歌の名曲をジャズ~ブルース的に解釈した「津軽海峡・冬景色」も圧巻。あっと驚くような楽曲を自身の色に染めてしまう矢野顕子のセンスは、ますます研ぎ澄まされているようだ。
卓越した演唱、刺激的なアレンジ、気さくなMC、漂う遊び心。“ブルーノート東京 夏の風物詩”、矢野顕子トリオの帰還を心から喜びたい。
JCBオリジナルカクテル
甘酒、プラム、竹炭が入ったハーブウォーターを層にした
宇宙を感じる一杯。
(Photo by Makoto Ebi)
Set List
M1 | Ramen Song (New arrangement) |
M2 | David |
M3 | Just the Two of Us |
M4 | Godzilla vs Mothra |
M5 | The Rising Dragon |
M6 | Music Is Gift |
M7 | Tsugaru Kaikyo Fuyugeshiki |
M8 | Hitotsudake (All I Want) |
En1 | Gasoline And Matches |
En2 | Canton Boy |
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