
Vol.22 May J.
JCB Presents May J. “THE BIG 30” Jazz Live in BLUE NOTE TOKYO
【JCB MUSICとは】
JCBが独自に企画している、JCBカード会員の方だけにお贈りする限定ライブ。
今回は、May J.が7回目の登場!
当日のReport と Set Listをお届けします。
今年で30歳を迎えたMay J.による、
さらなる円熟を予感させた
BLUE NOTE TOKYO Special Liveをレポート!
去る7月にリリースされた映画主題歌カバー・アルバム『Cinema Song Covers』も大好評。歌姫May J.が、11月14日に南青山・ブルーノート東京でJCB会員限定のプレミアムライブ「JCB Presents May J. "THE BIG 30" Jazz Live in BLUE NOTE TOKYO」を開催した。
“THE BIG 30”というフレーズは、6月20日に彼女が満30歳の誕生日を迎えたことにちなむ。「ブルーノート東京が開店30周年、そして私は30歳。運命を感じています」と、飛び切りの笑顔を見せる。
昨年行われたステージはストリングス(ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ)との共演が主体だったが、今回は佐山こうた(ピアノ)、馬場孝喜(ギター)、井上陽介(アコースティック・ベース)、大坂昌彦(ドラムス)と、ジャズ界の第一人者たちが伴奏を担当した。
オープニング曲は、大ヒット映画『ラ・ラ・ランド』から「Another Day Of Sun」。軽快なサウンドが始まるとともに満員の客席から手拍子が起こり、May J.もリズムに身をゆだねるかのように気持ちよさそうに歌う。
続いてはジャズ史に輝くピアニスト/作曲家、デューク・エリントンの代表曲「It Don't Mean A Thing」。スキャット(言葉を使わず、即興的に歌う手法)を織り交ぜながら、ジャズ・ミュージシャンたちと一体となって場内を盛り上げていく。
高校生の頃“ヴォーカル・ジャズ”というクラスで学んでいたときからのお気に入りであるという「You'd Be So Nice To Come Home To」、俳優/映画監督のチャールズ・チャップリンが書いた「Smile」など、世界中の数多くのシンガーに歌い継がれてきた楽曲だけでなく、ホイットニー・ヒューストンが決定的名唱を残した「I Will Always Love You」も見事、May J.流に解釈。
“ジャズの王者”ことルイ・アームストロングのダミ声ヴォーカルで広まった「What A Wonderful World」も、クリスタル・クリアーというべき高音を生かして歌いあげ、この地球讃歌に新たな味わいを付け加えた。
後半では彼女の名を一躍知らしめた「Let It Go」はもちろん、もう会うことがかなわなくなった人たちに捧げたオリジナル・ソング「My Star ~メッセージ~」、“美しく、強く、凛とした女性になりたい”との願いを込めた「ロンド」など日本語のオリジナル・ソングもじっくりと披露。アコースティック楽器による柔らかな響きと、どこまでも伸びていきそうな滑らかな歌声が、名門ジャズ・クラブの空気の中でひとつに溶け合った。
「このジャズ・ライブは年1回、自分へのご褒美なんです」と言い、「ジャズは年齢や経験を重ねていくごとに深みの出る音楽だと思います。35歳、40歳、50歳と、その変化を味わってもらえるような息の長い歌手になりたい」と続けたMay J.。現在の充実ぶりを実感させ、さらなる円熟を予感させるプレミアムステージだった。
JCBオリジナルカクテル「Feel Like 30」
紅茶のリキュールとラズベリーの心地よい香りが印象的な、スパークリングカクテル。
飾りにザクロを散りばめた特別な一杯。
(ライター:原田和典 撮影:Fujisato Ichiro)
Set List
M1 | Another Day Of Sun |
M2 | It Don't Mean a Thing |
M3 | You'd Be So Nice To Come Home To |
M4 | Calling you |
M5 | Smile |
M6 | What a Wonderful World |
M7 | I Will Always Love You |
M8 | My Star ~メッセージ~ |
M9 | Let It Go |
M10 | Shake It Off |
M11 | Break Free |
En | ロンド |
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