JCB MUSIC

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2022.03.29

Vol.30 古内東子

JCB MUSIC Vol.30
JCB Presents
Toko Furuuchi Live at BLUE NOTE TOKYO
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【JCB MUSICとは】

JCBが独自に企画している、JCBカード会員の方だけにお贈りする限定ライブ。
恋愛をテーマに女性の心情をリアルに描いた歌詞で、
幅広い年代のリスナーから支持を集めるシンガーソングライター、古内東子が登場!
当日のReport と Set Listをお届けします。
※当日は新型コロナウイルス感染症対策を講じて行いました。

アーティスト人生30周年を迎えた
古内東子の集大成

デビュー30周年を迎えたシンガー・ソングライター、古内東子が3月2日(水)にスペシャルライブ「JCB Presents Toko Furuuchi Live at BLUE NOTE TOKYO」を開催した。ブルーノート東京への登場は2013年2月以来、9年ぶり。

複数のピアニストを迎えた最新アルバム『体温、鼓動』からの曲を中心に、ふたりの鍵盤楽器奏者を含む厚みのあるアンサンブルにのせて、いっそう磨きのかかったラブソングの世界を熟成した歌声で歌い上げ、オーディエンスを魅了した。

共演メンバーは石成正人(ギター)、山本連(ベース)、Tomo Kanno(ドラムス)、そして鍵盤楽器は松本圭司と井上薫が担当した。Kanno、松本、井上は『体温、鼓動』にも参加している。凄腕たちが生み出すサウンドは、極上の“音のじゅうたん”といったところ。古内東子はじっくりと、歌詞のひとことひとことを語りかけるように歌いこむ。「動く歩道」では井上のピアノと、松本のキーボード(オルガンの音色で演奏されていた)が鮮やかに絡み合い、その間を石成のギターがリズミカルに駆け抜ける。「だから今夜も夢を見る」からは井上と松本のポジションが入れ替わり、「夕暮れ」の間奏では松本のピアノに大きく活躍の場が与えられた。

新作からのナンバーが続いた後は、「太陽」、「雨降る東京」、「いつかきっと」と、90~00年代のレパートリーを披露。初のオリコン・チャート首位を獲得したアルバム『魔法の手』に入っている「雨降る東京」ではアメリカの重鎮ギタリスト、デヴィッド・T・ウォーカーが表情豊かな演奏を繰り広げていたが、この日の石成正人のプレイも大きな聴きものだった。絶妙な呼吸で飛び出すオブリガート(助奏)やコード(和音)は、まるで歌に寄り添うかのようだ。

ところで『体温、鼓動』には、1曲だけ古内東子自身のピアノ弾き語り「この夜を超えたら」が含まれている。ライブでもぜひ聴きたいと思っていたところ、アンコールの1曲目で演奏されたのは嬉しかった。山本、Kannoだけバックにした演唱はまさしく“シンプル・イズ・ベスト”、淡々としたなかに深い味わいを感じさせるものであった。

続いてメンバー全員がステージに揃い、5拍子のナンバー「体温、鼓動」が始まる。静から動(しかも変拍子)へ、この激しめのギャップが面白い。松本のピアノ、井上のキーボードはともに、ジャズへの愛情に富む奔放なプレイで酔わせ、その勢いのままラストの「時はやさしい」へ。かつて激しく愛した人と偶然すれ違って、自分の気持ちがどうなるか不安だったが、意外と大丈夫だったみたい--こうした内容の歌詞を美麗なメロディに乗せて表現できるのは、キャリアを重ねたアーティストの特権だ。サンバ調のリズムに乗せた歌声が、どこまでもポジティブに輝く。

「30周年は重みのある言葉。続けていくことの大切さ、出会いの大切さを感じている」と語る古内東子。

カルダモンがアクセントの苺のホワイトサングリアに レッドカラントの酸味がプラスされた洗練された味わい。
アーティスト人生30周年を迎えた彼女をイメージした、淡い色味が印象的な一杯。

(撮影:Nana Yoshimura)

Set List

M1
M2 動く歩道
M3 だから今夜も夢を見る
M4 夕暮れ
M5 太陽
M6 雨降る東京
M7 いつかきっと
M8 あってみたい人
En1 この夜を越えたら
En2 体温、鼓動
En3 時はやさしい
このイベントについて
  • 日程・会場
開催日2022年3月2日(水) 1st 6:00PM/2nd 8:30PM
会場名BLUE NOTE TOKYO(東京)
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