秋の下鴨神社で
非公開文化財を特別拝観
下鴨神社非公開文化財特別公開レポート
【このキャンペーンは】
JCBは、日本で唯一の国際カードブランドとして、日本の文化財保護活動を応援している。
JCBカード会員に気軽に文化財に触れてもらいたいという思いから、京都古文化保存協会が開催する
「第52回京都非公開文化財特別公開」に合わせて、特別公開へのご招待・無料周遊バスの運行キャンペーンを実施した。
特別公開の開催地のひとつ、下鴨神社の様子をレポート。
下鴨神社は、京都を流れる鴨川と高野川があわさる三角地帯に位置する。遙か昔から神聖な場所だったこの地に下鴨神社が創祀されたのは平安京が造営されるより前。下鴨神社は長い歴史を誇る京都のなかでも最古の社のひとつなのだ。
「本殿」の鮮やかな朱色の階段や
錺金具が間近に
下鴨神社の本殿は、正面向かって右側に東本殿、左側に西本殿が並ぶ。西本殿の祭神は、古代の京都山城を開かれた神様である賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)。東本殿の祭神は賀茂建角身命のお子様である玉依姫命(たまよりひめのみこと)。縁結びの神様としても知られ、女性好みの可愛いお守りも目を引く。今回は、通常は入れない場所に上がって、本殿の鮮やかな朱色の階段や黄金色の錺(かざり)金具などを間近に見ることができた。
本殿より古い「三井神社」、神様の台所「大炊殿」
本殿の西側は普段は門を閉ざした非公開の場所。そこには本殿よりも古い「三井神社」(みついじんじゃ)(重要文化財)があり、その奥に「神様の台所」といえる「大炊殿」(おおいどの)(重要文化財)が建っている。大炊殿は神様へのお供えの料理を煮炊きする社殿で、入口の土間に竈(かまど)、奥の間には、盛り付けをして神前へお供えする順に並べておく配膳棚が設けられている。お酒は酒殿、魚介鳥類は贄殿(にえどの)で料理されていたが、現在あるのは大炊殿のみ。神社建築のなかでこの種の社殿が現存するのは非常にまれで貴重だ。
大炊殿
大炊殿の中にさまざまな調理道具が展示されている。
最も格式高い天井様式の「神服殿」
境内に建つ「神服殿」(しんぷくでん)(重要文化財)の中へ入ることもできた。ここは御神服を作る御殿であったと同時に、御所が火事になったときに天皇の避難場所として使用されたため、天井は最も格式高い天井様式で、普段の生活で見ることのないとても細かい格子模様となっている。こうして「東西本殿」「三井神社」「大炊殿」「神服殿」と、非公開文化財の特別公開4つを満喫することで、古都京都のなかでも歴史ある下鴨神社を、一層身近に感じられる機会となった。
神服殿内部
- 日程・会場
- 前のレポート京都非公開文化財特別公開応援キャンペーン
- 次のレポート蓮の花と蓮づくしのお料理を楽しむ妙心寺の特別拝観
続けて読みたい!あなたにオススメの記事
- ※お申し込みには「チケットJCB」会員登録が必要です。新規登録はこちらから。
- ※受付が終了している場合があります。