空飛ぶ学び舎ラボ 現役パイロットから学ぶ
航空講座&航空科学博物館見学
【この企画は】
初心者から専門家まで高い満足度を誇る空飛ぶ学び舎ラボの名物講座。
そこへ航空科学博物館の見学も組み合わせたオリジナルツアーを開催。
始まりから終わりまで、現役パイロットが同行する
航空ファンにはたまらない贅沢なツアーのレポートをお届けします!
成田空港のすぐ隣
「航空教育の聖地」で、学ぶ
空飛ぶ学び舎ラボは、2022年11月に航空科学博物館(スカイパークしばやま)敷地内にオープンしたラボ施設だ。航空科学博物館が企画するイベントの会場としてはもちろん、企業研修や異業種交流会など、レンタルスペースとしても受け付けている。
ここでの人気イベントが、「現役パイロットから学ぶ航空講座」だ。飛行機好きの一般ユーザーはもちろん、航空系の専門学生や企業の社員なども唸らせる専門性の高い内容が好評を博し、このラボが「航空教育の聖地」と呼ばれる所以にもなっている!
今回、「現役パイロットから学ぶ航空講座」に「航空科学博物館見学」も組み合わせた独自イベントを企画。特典として空飛ぶ学び舎ラボエコバッグも付く。
しかし何より始まりから終わりまで現役パイロットと交流できることが最大の価値であると言えるだろう!
航空ファン待望のツアーが今、始まる!
ディープな内容にわかりやすい説明
講師のアツい想いに引き込まれ、
会場の一体感は増していく
ブルーとホワイトが映える外壁には、今にも飛び立たんとする飛行機のビジュアルが。入口に目を向けるとチェックインカウンターやバゲージレーンが描かれ、空港を模したデザインであることが見て取れる。入口の地面に描かれている白線は滑走路の如し。まさに当ラボのキャッチコピー「成田空港のすぐ隣のもう一つの空港」そのままだ。
そんな空飛ぶ学び舎ラボにツアー参加者が続々到着。夏休みだからか家族での参加が目立つ。約60名の参加者の中には山形・秋田といった遠方から訪れた方も。ツアーへの期待値の高さがうかがえる。
講師を務めるのはパイロットの原田大志さん。「参加する方々の年齢層や属性によって、講座の内容を変えています」とニッコリ。「今日は、老若男女幅広い層に楽しんでいただけるよう比較的スタンダードな内容で進めようと思います」。
講義は「飛行機を飛ばすための考え方」を根幹のテーマに、飛行機のメカニズムや空港の造りなど様々な知識を学ぶという内容だ。原田さんが問いかけ参加者が回答する双方コミュニケーションの形で進む。
「飛行機はひとりじゃ飛ばせないんです。色々な人が関わって飛ばすことができる」。
熱を込め講義を進める原田さんからは、飛行機に対する深い愛情がビンビン伝わってくる。その想いに引き込まれ会場も徐々に熱を帯び、至るところから「おお~」、「なるほど~」と、声が漏れ出す。
最終的には気流や揚力といった、もはや航空力学にも片足を突っ込んだような話に及ぶなど内容が深く濃い。しかし動画や写真、イラストを織り交ぜた説明がわかりやすく、すんなり入ってくるからスゴイ。これで「スタンダードな内容」というのだから航空ファンであればあるほど満足度は高いことであろう。
「今回は省略しましたがもう少し長い講義ではフリーディスカッションの時間も設けているんです」と、原田さん。参加者でいくつかの班に分かれ、「自分が機長だとしたら、どういった行動をとるか」を話し合うのだという。「とても白熱して、面白いですよ」。なかなか興味深い!いつかぜひ、体験したいものだ。
普段、触れない部分まで触れる
現役パイロットによるガイドの、
豪華なミュージアムツアー
舞台は、空飛ぶ学び舎ラボから航空科学博物館へ。ここからは現役パイロットの矢野海人さんも加わり、2班に分かれて館内を巡る。
エンジンや機体の構造、航空機の歴史など普段なら説明文を読み、眺めるだけに留まる各展示もパイロットが付いていれば見え方が違う。
飛行機の変遷の展示で立ち止まった矢野さんは「戦時中に開発されていた戦闘機の流線型は、速く飛ぶことに特化した究極のデザイン。でも、乗り心地は最悪なんです」とパイロットらしい観点を交えて説明。これこそ「説明文には書かれていない情報」だ。今回のツアーの醍醐味と言えよう!
一通り展示を回ったら成田空港を望めるビューテラスへ。轟音と共に飛行機が離着陸する様子は圧巻の一言。参加者はカメラを構え、しばしの撮影タイムを楽しむ。
最後は、管制塔を模した展望展示室を見学してツアーは終わりを迎えた。
今回のツアーは原田さんや矢野さんから一方的に案内を受けるだけでなく、参加者が気軽に話しかけられる雰囲気だったのも満足度の高さに繋がっていたように思える。
「パイロットになるには、どうしたらいいのですか」。
館内を巡っている最中、原田さんに質問した参加者の眼差しが印象的だった。
それに対し真摯に答えていた原田さんの姿もまた忘れがたい。
そう遠くない未来に大空を駆けるパイロットは、このツアーから生まれるのかもしれない! そんな淡い予感を抱かせるほど充実していて心に残るツアーとなった。
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