
京都非公開文化財特別公開
応援キャンペーン
文化財保護につながる特別公開
【このキャンペーンは】
JCBは、日本で唯一の国際カードブランドとして、日本の文化財保護活動を応援しています。
今回ご紹介するのは、京都で毎年春と秋に開催される「京都非公開文化財特別公開」。
京都に数多く存在する非公開文化財を公開することにより、社会一般や訪れる人々の文化財愛護の関心を高めることを目的とした催しです。
JCBでは、JCBカード会員の皆様が、京都の素晴らしい文化財を拝観するきっかけになればと、
京都非公開文化財への特別ご招待・無料バスの運行キャンペーンを実施しました。
京都非公開文化財特別公開とは
毎年、春と秋に「公益財団法人 京都古文化保存協会」によって開催されている催しです。通常は公開していない寺社などの文化財を拝観できる貴重な機会で、昭和40年からはじまり、今回は72回目の開催。その回によって、初公開される場所が異なり、数年ぶりにお目見えする文化財も珍しくありません。 拝観料は、文化財の修復や保存といった維持活動に役立てられています。
京都非公開文化財特別公開にご招待
今回のキャンペーンでは、対象期間にJCBカードご利用控えを提示すると、ご利用合計金額1万円(税込)ごとに京都非公開文化財特別公開への招待券(約800円相当)を進呈。
今年の春の開催場所は18ヵ所でしたが、今回は24ヵ所に増え、そのうちの6ヵ所、さらに25点以上もの文化財が初公開と、過去にご参加いただいた方でも楽しめる内容となりました。
招待券が先着2,500枚限定の配布だった今回。予想以上の反響で、JCB受付には受付開始前から長蛇の列が・・・。各日400枚以上準備していた招待券は、早々に引き換え終了だったとのこと。運よく引き換えができた皆様は、うれしそうに出発されたそうです。
南山城地域の非公開文化財を巡る
JCB無料バスの乗車券を進呈
今回は、事前にチケットJCBで申し込まれた方のなかから抽選で、初公開の文化財が多い南山城地域を巡るJCB無料バスの乗車券が進呈されました。
南山城地域は、京都と奈良の間の地域で、様々な時代の文化財が多く残っているのが特徴です。今回当選した皆様は、JCB無料バスで「常念寺(精華町)」「大智寺」「現光寺」を拝観されました。
「交通手段の確保が難しい所をゆったり巡ることができて良かった。」「バスガイドの方のお人柄が良く、わかりやすい説明もさすがベテラン!」「いままで知らなかっただけで、郊外にも、すてきなお寺や重要文化財があることを知りました。」といったお声をいただきました。
特別公開 北野天満宮・報土寺
特別公開場所のなかから北野天満宮・報土寺を訪れました。
「第一級の御神宝」として名高い国宝「北野天神縁起絵巻 承久本」が15年ぶりに公開された全国天満宮総本社北野天満宮。その創建の由来を語る多くの「北野天神縁起絵巻」のなかで「根本縁起」と称される「承久本」。展示された第5巻には、学問の神様としてまつられる菅原道真公が雷神となって政敵の藤原時平を襲う様子が色鮮やかに描写されています。絵巻はガラスケースに守られ、その前には拝観に訪れた人々が列を成していました。
また、久々の快晴となったこの日は、色づきはじめた紅葉が青空に映えて美しく、国宝を見終えた人々の目を楽しませていました。
(北野天満宮)国宝 社殿
(北野天満宮)三光門
(北野天満宮)宝物殿
かつての遊郭街に存在する「報土寺」は、亡くなって引き取り手のない遊女の仮通夜を引き受け「投げ込み寺」と呼ばれていたとも言われています。
今回は、1942年に旧国宝に指定され、京都国立博物館に寄託されている本尊の阿弥陀如来像が、初めて里帰りをし、公開されていました。住職も初めて対面したという代物で、特別公開を機に、檀家の方々など多くの人がその顔を見に訪れたそうです。
(報土寺)正門
(報土寺)本殿
JCB貸切拝観 一休さん ゆかりの寺 霊源院
住職の法話&お茶席付きプラン
(霊源院)
建仁寺は、京都最古の禅宗寺院として名高く、その境内南東に霊源院は位置します。このお寺、またの名が「祇園一休寺」。「一休さん」の愛称でおなじみの「一休宗純」を描いた絵巻「一休朱太刀像」が公開されています。
JCBでは、16時の閉門後に貸切拝観を開催!20名限定でゆったりと拝観できるほか、住職の法話やお茶席が付いた贅沢なプランです。
(霊源院)一休朱太刀像
住職の法話でイベントがスタート!
まずは、特別公開「一休朱太刀像」の解説からはじまりました。一休さんが腰かけた椅子には、真っ赤な鞘に納められた太刀が立てかけられています。この絵の意味について、住職の雲林院宗碩さんは穏やかな笑顔を浮かべながら説明をしてくれました。
「一休さん、坊主のくせに刀を差して街を歩くんですよ。人々は皆、一休さんを指差して『なんだあいつは。坊主のくせに偉そうに刀なんぞ差しおって』と言ったんです。そこで一休さん、人々に『ここらの坊主たち、寺にいれば真剣に見えても一歩外に出たらこの通り』と言って太刀を抜くと、それ木刀だったんですね」
真剣に見える坊主でも、外に出たら木刀にすぎない。木刀では人を殺すことも活かすこともできないということを人々に伝えたのだそうです。宗碩さんの法話は時にユーモアが入り混じり、参加した皆様から、たびたび笑い声が上がりました。
住職 雲林院宗碩さん
また、今回は西陣の老舗和菓子店「御菓子司 塩芳軒」によって500年前の製法を再現し作られた「一休善哉(ぜんざい)」をいただけました。
「500年前の人々はキビやアワを食べていました。味付けだって、黒糖だけです。これらで善哉を作っていたんですね。塩芳軒さん、少ない情報で作ってくれました。もう二度と作らんですよ、大変だから」と、ここでもひと笑いが起きます。さらに、その歴史は800年前にもさかのぼる日本最古のお茶の作法も見せてくれた宗碩さん、参加者のひとりを指名し、軽やかに、しかし厳かに抹茶を立て、振る舞います。
お茶の作法が終わり、さらに法話を続ける宗碩さん。暖かみのある口調と、次第に胸打つ展開を見せる内容に、感動の涙を流す参加者もいらっしゃいました。きっと、ここでの見聞は参加した皆様の心に残る宝物になったことでしょう。
また、塩芳軒謹製の麦芽を使用した「一休飴」や一休禅師直筆の書「成佛」「涅槃」の御朱印の授与など、この期間でしか手にすることができないお土産も。
JCBは、日本の文化財保護活動を
応援しています
今回のJCBとのキャンペーンを通した取り組みについて、京都古文化保存協会の方にお話を伺いました。
「公共交通機関を利用すると、電車・バスの便数の少なさや移動距離などで拝観者様にご不便をお掛けしますが、JCB無料バスで京都駅から南山城地域の見どころへ直行していただき、この懸念を解決することができました。非常に感謝しております。関西圏の方もあまりなじみがない「南山城地域」に全国からお越しいただき、地元のみなさまは非常に喜んでおられました。京都市内だけでない京都府の魅力、そして文化財を守り伝えることの大切さを、今後も御社とともに発信していきたいと思っております。」
JCBは、これからも、日本の文化財保護活動を応援していきます。
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