
Vol.9 May J.
JCB Presents May J. Special Live in BLUE NOTE TOKYO
【JCB MUSICとは】
JCBが独自に企画している、JCBカード会員の方だけにお贈りする限定ライブ。
今回は、2014年3月、11月に続き、May J.が3回目の登場。
当日のReport と Set Listをお届けします。
人生最大の成功を経たMay J.の圧倒的な声に惚れる!
May J.@Blue Note TOKYO Special Liveをレポート!
夏の暑さが最高潮に達した2015年8月。
南青山のブルーノート東京で “JCB Presents May J. Special Live In BLUE NOTE TOKYO”が開催された。May J.がJCB会員限定のプレミアムライブとしてブルーノート東京のステージに立つのは、すでに今回で3度目となる。
2DAYS 4ステージの最終となった8月14日(金)の2ndステージ。満席になっている会場のテーブルを見渡すと、May J.のファンには老若男女を問わずさまざまな世代がいる。
その理由はやはり、2014年に大ヒットした『アナと雪の女王』の日本版主題歌「Let It Go ~ありのままで~(エンドソング)」を担当したことが大きいだろう。お茶の間の隅々に、その歌唱力と彼女の名前は浸透した。2015年の半ばを過ぎても変わらずメディア露出が多く、彼女を追ったドキュメンタリー番組などで、その人柄が知られる機会も増え、彼女の思いはより広く人々に届くようになった。そんな彼女の身近にいる人たちは、口を揃えて「May J.は努力の人」と言う。圧倒的な成功体験と怒涛の日々を経て、いまのMay J.はどんな心境なのだろう?
ライブのスタートに向けて食事を楽しむテーブルにちらほらと見えるピンクのカクテル。これはピーチフィズをベースにカシスリキュールとスパークリングワインで作ったスペシャル・ドリンク「JCB SPECIAL COCKTAIL」、その名もMay J.の新曲タイトルを冠した「スパークル」だ。
和やかな空気をそのまま引き継いで、いよいよライブがスタート! バックバンドのKaz Kato(Pf、Key)、Jay Stixx(Dr)、大神田智彦(Ba)、田中義人(Gt)の4人がステージにあがりジャズの調べを奏で始めると、待ってました! とばかりにスウィングした手拍子が客席から起こる。それがひとつになったところでMay J.が登場。手拍子が拍手喝采へと変わった!
シフォン素材をドレープさせたピンクベージュと黒のドレスを纏い、栗色の髪を大きく編み込んだMay J.はなんともゴージャス! 間近で見る彼女のオーラの大きさに思わず息を呑む。
この日のステージは3つのセクションで選曲された。「May J.が生まれる前の名曲」「自身のアルバムからのナンバー」「ディズニーにまつわる歌」。そのオープニングを飾るのはジャズ・スタンダードの「All of Me」。
大人っぽい歌声と裏腹にMCが始まると、27歳の女性らしい軽やかさとお茶目な一面を見せるのがMay J.のチャーミングさである。新曲と同じネーミングを付けてもらったカクテルをステージ上で受け取り、みんなで「乾杯!」。やはりこんなにアーティストとファンの距離が近いステージはなかなかない。
続いて名曲「Fly me to the Moon」を歌ったあと、「私には百年早いけど、私なりに27年の人生を込めて歌います」と紹介した美空ひばりの「愛燦燦」。往年の歌姫が育んだ曲を、May J.が温かくのびやかな声で歌いあげると独特の緊張感が生まれ、彼女の実力を改めて感じさせた。そして山口百恵の1978年のヒットナンバー「プレイバックPart2」。「この曲を歌うときはヤサグレMay J.が出てきますね。普段はこういう言葉遣いや表情はまったくしないです」と言うと、会場から冗談めいた「え~」という反応が、、、あちらからも、こちらからも。May J.の「え?? なんで~!」という驚く顔にファンがけらけらと笑う。
2つめのセクションでは、テレビドラマ『同窓生~人は、三度、恋をする~』の挿入歌「本当の恋」に続き、2013年のバラードアルバム『Love Ballad』から「泣いていいよ」。男性の弱さや不格好なところもすべて包み込んであげる女性の姿を、大人の男性に向けて作ったというこの曲は、普段のライブで披露されることは滅多にないというのに、ブルーノート東京ではしっとりとはまる。そしてカバーアルバム『Summer Ballad Covers』から、彼女の運命を変えたといっても過言ではない「ハナミズキ」。続き、累計配信200万ダウンロードを突破したダンスナンバー「Garden」。両手をあげてコール&レスポンスに応えるファンをさらに熱くさせたラテン・ジャズ・アレンジの「風になりたい」へと続き、「風に~なり~たい~♪」で大合唱!!
「楽しい~!テンションあがって、このあと家に帰っても、きっと眠れない」というMCとともに、ステージは3rd セクションへ。「Beauty and the Beast」をデュエットバージョンで歌うというMay J.が会場を見渡して一呼吸置き、「それでは、、、ここでゲストを呼びましょう~!」の一言で会場は色めき立った!! 「誰とデュエットするの」という期待いっぱいで見守るファンにすかさず「うっそ~♪」というMay J.の一言で会場は大爆笑!!! 「今度、ライブでクリス・ハートとデュエットするので来てね」と、ちゃっかりライブ告知をした。
「When You Wish Upon A Star」に続き、社会現象となるほど日本中が口ずさんだ「Let It Go[劇中歌/英語歌]」。サビの部分をファンが歌い、会場がひとつになるのを感じていく。そしてMay J.の独唱、静まり返る会場。ラスト・センテンスの「The cold never bothered me anyway」と歌い切ると、会場からは大きな波が押し寄せたかのような轟く歓声があがり、泣きたくなる程の感動に包まれた。
アンコールに応えて歌ったのは、ニューシングル「Sparkle -輝きを信じて-」。「自分がイメージできる夢や希望を持って、自分がそれを信じ続けていけば叶えることができるという思いを込めて詞を書きました」、と語るその表情は美しかった。
この夜、昨年末に行われた時と同じブルーノート東京のステージに立つMay J.は、明らかに前回より大人の女性となっていた。歌声にはより表現力がつき、その場にいたファンの心に、明日から頑張れるパワーと光を届けたに違いない。
Set List
M1 | All of Me |
M2 | Fly me to the Moon |
M3 | 愛燦燦 |
M4 | プレイバックPart2 |
M5 | 本当の恋 |
M6 | 泣いていいよ |
M7 | ハナミズキ |
M8 | Garden |
M9 | 風になりたい |
M10 | Beauty and the Beast |
M11 | When You Wish Upon A Star |
M12 | Let It Go[劇中歌/英語歌] |
En | Sparkle -輝きを信じて- |
- 日程・会場
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