Vol.18 稲垣潤一
JCB Presents REALISTIC JUNICHI INAGAKI LIVE 2017
~Personally~NO STRINGS~REALISTIC~ このアルバムからあの曲が蘇る
【JCB MUSICとは】
JCBが独自に企画している、JCBカード会員の方だけにお贈りする限定ライブ。
今回は、稲垣潤一が単独では初めての登場!
当日のReport と Set Listをお届けします。
デビュー35周年を迎えた稲垣潤一の
BLUE NOTE TOKYO Special Liveをレポート!
シングル盤「雨のリグレット」でデビューを飾ってから、今年でちょうど35年。そのハイトーン・ヴォイスには、ますます磨きがかかるばかりだ。
人気シンガー・稲垣潤一が2017年10月25日と26日の2日間にわたって、東京・南青山のブルーノート東京で「REALISTIC J.I LIVE 2017 AUTUMN TOUR ~Personally~NO STRINGS~REALISTIC~このアルバムからあの曲が蘇る」を開催した。
去る9月に6年ぶりの最新アルバム『HARVEST』を発表したばかりだが、今回のライヴは過去にさかのぼり、『Personally』(1984年)、『NO STRINGS』(1985年)、『REALISTIC』(1986年)の3作品に収められているナンバーをお届けしようというスペシャル・プログラムだ。スリーピースのスーツをラフに着こなした稲垣潤一は、洗練の極致というべきバンド・サウンドに乗って、男の孤独や愛の世界をじっくりと歌い込む。
サポート・メンバーにはキーボード奏者の塩入俊哉、ギタリストの渡辺格、ベーシストの岡沢茂と、数十年来共演を重ねてきた名手が揃う。ドラムスに関しては、今回のコンセプトライブを行うにあたり、稲垣潤一がほぼ叩き直した音源を使用した。そこに、ソロ活動も積極的に行なっている渡部沙智子がバック・コーラスとタンバリンで絶妙な彩りを加える。
いわゆるヒット曲・有名曲を除いたセットリストだが、楽曲の親しみやすさ、かっこよさには、いまさらながら唸らされるばかり。筆者が足を運んだ10月25日のセカンド・ステージは、高揚感たっぷりの「Dear John」ではじまり、ベースとギターの艶やかなソロに光が当たるバラード「風になりたい夜」、いかにも“80年代”らしい打ち込みリズムを用いた「もう一度熱く」、ロック色濃厚な「JAJAUMA」、ピアノをバックに熱唱した「Blue Flame」などで超満員のオーディエンスを酔わせた。
アルバムを出して以来、約30年ぶりに歌う曲もあったようだが、観客の多くは笑顔でリズムをとり、歌にあわせて一緒に口ずさんでいる。いかに稲垣潤一の音楽(アルバム)が長く愛され、聴き継がれてきたかをあらためて思い知らされた。
通常、シンガーは現役期間が長くなるほど楽曲数が増え、ヒット曲が増えるほどそちらを歌うことを重視する。しかし、この夜の稲垣潤一は、活動初期のアルバムに収められていたナンバーを、2017年の空気のなかに解き放った。往年の“隠れ名曲”を、より熟成された現在の歌声で味わえる喜び。ファンの誰もが、極上のヴィンテージ・ワインを味わったような感触を得て家路についたに違いない。
JCBオリジナルカクテル「Blue Flame」
ジンをベースに洋梨とスパークリングワインをあわせた大人の味わい
(ライター:原田和典 カメラマン:Hiro OTSUKA)
Set List
1st STAGE | 2nd STAGE | |
M1 | ジェラシーズナイト | Dear John |
M2 | 時を止めた涙 | レイニーロンリネス |
M3 | 愛は腕の中で | 楽園伝説 |
M4 | 誰がために | Mr Blue |
M5 | 風になりたい夜 | 風になりたい夜 |
M6 | もう一度熱く | もう一度熱く |
M7 | 愛のスーパーマジック | Because Of You |
M8 | 恋のプラネットサーカス | JAJAUMA |
M9 | Jの彼女 | 振り向いたときそこに見える階段を数えたことがあるだろうか |
M10 | The Rule Of Love | 彷徨える街 |
En | Blue Flame | Blue Flame |
- 日程・会場
- 前のレポートVol.19 大黒摩季
- 次のレポートVol.17 chay
続けて読みたい!あなたにオススメの記事
- ※お申し込みには「チケットJCB」会員登録が必要です。新規登録はこちらから。
- ※受付が終了している場合があります。