
春の石清水八幡宮で夜間特別拝観
石清水八幡宮
夕食付 夜間特別拝観「天上の夜会」レポート
【この企画は】
JCB独自の企画「MADE BY JCB 京都」。
今回は石清水八幡宮を閉門後に貸し切り、ライトアップされた境内やお食事を楽しめるプランをご用意。
先人が守ってきた文化財に気軽に触れていただく貴重な一夜を「天上の夜会」と称して、各回40名様限定でお楽しみいただきました。
国宝 石清水八幡宮
京都盆地南西の八幡市・男山山上に鎮座し、古来より篤い崇敬を受けてきた石清水八幡宮。
古代に成立した荘厳な社殿形式を保持しつつ、近世的な装飾を兼備した完成度の高い近世神社建築として、極めて高い価値を有している。2016年には、社会に広く浸透した八幡信仰の象徴となる社殿としての文化史的意義も評価され、国宝に認定された。
>今回のレポートは、参加されたお客様のご寄稿を元に作成いたしました。
ご神職から聞く歴史・裏話
まずは社務所にて、ご神職による石清水八幡宮の歴史についてのご説明。
八幡宮総本社宇佐神宮からの勧請からはじまり、国家鎮護の社として皇室の御崇敬や八幡大神を氏神とする源氏一門より崇敬を受けてきた歴史やこの場でしか聞くことのできない裏話などをユーモアを交えて、ご説明いただきました(裏話は参加者だけの秘密ということで)。早めに着いて境内を散策したときに「エジソン記念碑」なるものを発見していたのですが、うーん、そういう謂れがあったのですね。納得。貸切なので、ゆったりとご神職のお話を聞くことができました。
非公開のお庭や襖などを鑑賞したのち、「天上の夜会」のためだけに火が灯された参道を通り、お食事となりました。個人的には、すてきな雰囲気で、この参道を歩くだけでも参加した価値があると感じました。
参道(昼)
参道(夜)
お食事は、丁寧に盛り付けられた懐石の料理「松花堂弁当」。おいしくいただいているなか、手元のお品書きに目を通すと・・・。松花堂弁当は石清水八幡宮内に居を構えていた松花堂昭乗という僧侶がゆかりとのこと。うーん(本日2回目)、おいしさが2倍、3倍にも感じます。
松花堂弁当
夜間の本殿特別拝観
食事の後は、いよいよ本殿拝観の時間となりました。
と、ご本殿南の総門前に集合したのですが、まだ門が閉まっています・・・。
「まだかなあ」と待っていると突如「ドン、ドン、ドン」という太鼓の音とともに、門が開き、ライトアップされたご本殿が登場。うーん(本日3回目)、全く想定外だったので特別感がうれしかったですね。石清水八幡宮で元服し、「八幡太郎義家」と名乗った源義家公もこのように詣でたのかと思い、自分も義家公になった気分でした。(この話だけは「源氏マニア」ですので事前に知っていました。)
開門
本殿正面
楠木正成公奉納の樹齢700年の楠を横目に、ご本殿に。いよいよ昇殿参拝と社殿の特別拝観。 まずは皆さんで本殿前での正式参拝をした後、国宝指定され、八幡造の代表例でもある本殿について、ご神職により、歴史を交え丁寧にご説明いただきながら、朱の廻廊が取り囲む壮麗な空間をゆっくり見学することができました。各所に施された欄間(らんま)や西門にある左甚五郎作の「目貫きの猿」、織田信長公寄進の「黄金の雨樋」など細部に残る逸話や歴史がわかりやすく、また楽しくて聞き入ってしまいました。全部で3時間近くあったかと思いますが、あっという間の時間でした。機会がありましたらまた参加させていただきます。
>ご寄稿ありがとうございました。
石清水八幡宮は、その長い歴史の中で何度も焼失しながらも再建を繰り返し、今日まで大切に受け継がれてきました。ご本殿のように目に見えるものに加えて、目に見えない先人の努力も心の伝達として、次世代に引き継いでいきたいものです。JCBはこれからも日本の文化財や伝統文化を後世に引き継いでいく活動を応援していきます。
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