体験したことのない拍手・歓声の大きさ
あの感動をもう一度

本場ブロードウェイやウエスト・エンドで活躍する3人のミュージカル俳優と、10代のころからミュージカルの舞台に立つ城田優さん。その“4人のスター”が競演し、名作ミュージカルのヒットナンバーを歌い上げる『4Stars』。2013年に行われ大反響を呼んだそのコンサートが、2017年12月、再び東京と大阪で開催されることになりました。

「4年前の公演時には、『シャイな日本のお客様が、こんなに盛り上がることができるの!?』と驚きでした。拍手も歓声も、とにかくスゴい。僕が経験してきたほかの舞台とは圧倒的に違ったんです。お客様はもちろん、僕を含めた出演者もスタッフも、会場にいた人全員が楽しんでいると実感できる公演でした。あの感動を、また多くの人と共有したい。そんな想いから、僕が舞台関係者に『もう一度やりたい』と持ちかけて、『4Stars 2017』が動き始めたんです。もちろん、もう一度やるからには、前回を超えたいという気持ちがあります。より感動してもらえるステージにするために、新たな構成や選曲を考えています。」

“4人の旅”として
ストーリーが感じられるショーに

城田さんと競演する3人には、前回に引き続き、『オペラ座の怪人』などアンドリュー・ロイド・ウェバー作品に数多く出演するラミン・カリムルーさんと、ディズニー・ミュージカル『リトル・マーメイド』のアリエル役で数々の賞を受賞したシエラ・ボーゲスさん。そして新たに、『天使にラブソングを』のデロリス役で脚光を浴びたパティーナ・ミラーさんが加わります。

「『4Stars』が迫力ある大きな打ち上げ花火なら、『4Stars 2017』では、その色の変化まで表現したい。4人のそれぞれの色がどれだけ濃く出せるか、どれだけ深く混ざり合うか。その化学反応を“4人の旅”のように、ストーリーが感じられるショーにしたいと考えています。前回は『レ・ミゼラブル』、『ミス・サイゴン』、『オペラ座の怪人』など名作ミュージカルから有名な曲を披露しましたが、今回は少し変わると思います。日本の人たちに親しみのある『エリザベート』や『ロミオ＆ジュリエット』からも曲を選ぼうと、話をしています。僕はこの2作品とも出演経験があるんですけど、ほかの3人はないそうです。世界的に有名な作品ですが、ブロードウェイでは上演される機会がないのがその理由。だから、彼らの歌う『エリザベート』や『ロミオ＆ジュリエット』を観られるのは、『4Stars 2017』だけ。彼らにとっても、お客様にとっても貴重な体験になると思います。」

プロの俳優にも観てもらいたい
世界のクオリティ

ミュージカルをよく知る人はもちろん、観たことがないという人や、ミュージカル俳優を目指す人、第一線で活躍する俳優にも観てもらいたいと城田さん。

　「ミュージカルの海外作品が日本で上演されることはありますが、本場で活躍するトップ・スターが集結して、オリジナルのショーを見せてくれることは、まずありません。『4Stars 2017』は、本当に貴重な公演なんです。これが世界のトップのクオリティだと、体で感じることができます。ミュージカルを観たことはなくても、音楽が好きという人なら必ず楽しめますし、いまミュージカル俳優として活躍している人にも、これが目指すべきクオリティなんだということを、わかってもらえると思います。」

映画やドラマ、バラエティなどさまざまな仕事のなかで、ミュージカルは城田さんにとって、とても特別なものなのだそうです。

「あらゆる能力が必要ですし、肉体的にも精神的にもタフでいなければならない。だからこそ達成感が大きいのですが、本当に難しいものだと実感しています。そんなミュージカルの世界でトップにいるラミン、シエラ、パティーナは、尊敬してやまない人物です。彼らと同じステージに立つわけですから、僕も持っているすべてのものを出し切って挑まなければと思っています。『4Stars 2017』には、歓声を上げずにはいられなくなる、いままでにない感動があります。これだけ僕がすすめる理由は、きっと観てもらえればわかるはずです。」

PROFILE

城田優（しろた・ゆう）
1985年、東京都生まれ。2003年にミュージカルで俳優デビューし、以降ドラマ、映画、舞台と幅広く活動。2010年にミュージカル『エリザベート』のトート役を最年少で演じ第65回文化庁芸術祭「演劇部門」新人賞を受賞。2018年には『ブロードウェイと銃弾』に出演。