デビットカードの正しい基礎知識と使い方を知って、便利に活用しよう

デビットカードをご存じでしょうか。
近年のキャッシュレス化に伴い、デビットカード利用者は徐々に増加しています。そこで今回は、デビットカードの基礎知識と使い方について解説していきましょう。

デビットカードとは

デビットカードとは、カードでの支払いと同時にご自身の銀行口座から引き落としがされる仕組みのカードです。銀行口座から現金を引き出さずに支払いができる利便性や、銀行口座の残高以上にお金を使いすぎる心配がない安心感などから人気が出てきています。
デビットカードには、銀行のキャッシュカードをそのままお買い物で利用できるJ-Debitと、国際ブランド加盟店で利用できる国際ブランド付きデビットカードの2つがあります。
ここでは、最近ユーザーが急増している国際ブランド付きデビットカードについて解説します。
(一般的なデビットカードについての解説であり、詳細はカード発行会社によって異なります。)

デビットカードの基本的な仕組み

デビットカードならではの特長は、以下の4点です。

  1. 1利用限度額=口座残高であるため、使いすぎを防げる

    デビットカードのご利用可能額は引き落とし口座の残高なので、使いすぎを防止する効果があります。ご利用可能額を設定することもできるので、15歳以上(中学生除く、発行会社により異なる)の未成年者やカードに慣れていない高齢者でも安心して利用できます。

  2. 2利用するとポイントがついておトク

    デビットカードの中には、利用金額に対してポイントの付与や、キャッシュバックのあるカードがあります。利用するほどポイントやキャッシュバックで還元されるので、現金で支払うよりもおトクであると言えるでしょう。

  3. 3利用のたびにメール通知

    デビットカードを利用すると、つどメールにて利用された旨が通知されます。万が一不正に利用されたときでも、すぐに気づくことができて安心です。

  4. 4海外ATMで現地通貨を引き出せる

    デビットカードを海外ATMで使用すると、現地通貨を引き出すことができます。両替の手間が省けて便利です。

クレジットカード、プリペイドカード(電子マネー)との違い

デビットカードと似ているクレジットカード、プリペイドカード(電子マネー)との違いや、デビットカードならではのメリットについて説明します。

  • クレジットカード

    クレジットカードは、月1回の支払日にまとめて支払う仕組みのカードです。支払い方法は一括払いだけでなく、分割払いやリボ払いも選べます。また、ATMから現金を引き出せるキャッシング機能がついているクレジットカードもあります。

    対してデビットカードは、使用するたびに引き落とし口座から即時引き落としがされます。また、支払い方法は一括払いのみで、キャッシング機能はついていません。

  • プリペイドカード(電子マネー)

    プリペイドカード・電子マネーは、利用金額を事前にチャージして利用できるカードです。チャージ金額を超えて使用することはできないので、無駄遣いをしにくいです。

    対してデビットカードは、事前にチャージする必要がなく、引き落とし口座から直接引き落とす仕組みです。口座残高、またはご利用可能額以上は利用できないので、無駄遣いしにくい点はプリペイドカード・電子マネーと共通しています。

  デビットカード クレジットカード プリペイドカード
JCBデビットなどの
国際ブランド付き
デビットカード
振替方法 即時振替 後払い あらかじめチャージ
発行対象 原則15歳以上(中学生除く) 原則18歳以上
安定した収入がある方(例外あり)
原則制限なし
利用可能時間 原則、24時間、365日
利用可
  • 一部利用不可時間のあるカードあり
24時間、365日
利用可
24時間、365日
利用可
利用加盟店 原則、全世界の国際ブランド加盟店 原則、全世界の国際ブランド加盟店 原則、全世界のブランド加盟店
(JCBの場合は、加盟店数約3,000万店)
ポイント・キャッシュバック 原則あり 原則あり カードによる

デビットカードの
基本的な使い方・利用シーン

デビットカードは現金やクレジットカード代わりに気軽に利用できます。具体的な利用シーンを3つご紹介します。

  1. 1コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどの店舗で利用する

    デビットカードは日々よく利用するコンビニエンスストアやスーパーマーケットなどで利用できます。
    利用する際はクレジットカードと同じように提示し、支払い回数を聞かれたら「一回で」と答えましょう。

  2. 2インターネットショッピングで利用する

    インターネットショッピングでもクレジットカードと同様にデビットカードの利用が可能です。
    「クレジットカード払い」と選択し、カード番号・有効期限・セキュリティコードなどを入力して支払いすると、即時で引き落としがされます。

  3. 3海外ATMで現地通貨を引き出す

    海外ATMでデビットカードを利用すると現地通貨を引き出せます。両替所を利用する手間が省け、多額の現金を持ち歩く必要がなくなり安全です。

要チェック!
デビットカード利用時の注意点

デビットカードは便利なカードですが、特有のデメリットもあります。利用時に注意したいポイントを4つご紹介します。

  1. 1分割払い・リボ払いができない

    デビットカードは即時引き落としのため一括払いしか対応しておらず、分割払いやリボ払いはできません。

  2. 2引き落とし口座の残高以上は利用できない

    引き落とし口座に入っている残高以上は利用できません。もし口座残高以上をデビットカードで支払おうとした場合、自動引き落としがされず、エラーが表示されます。
    また、ご利用可能額の設定をしている場合、その金額が口座残高未満のときは、残高以下の金額でも利用できません。

  3. 3キャッシングサービスが利用できない

    デビットカードには、基本的にキャッシング機能はついていません。

  4. 4ETCカードが発行できない

    デビットカードは、原則としてETCカードを発行することができません。

まとめ

現金代わりに利用できるだけでなく、ポイントがもらえたり、海外ATMで利用できたりと、デビットカードはとても利便性が高いカードです。
メリット、デメリットをふまえてクレジットカードなどとあわせて利用してみてはいかがでしょうか。

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